瓦礫問題
3.11の後、沖縄へ移住されたかたのブログhttp://ameblo.jp/keibow/からです。
震災の瓦礫の受け入れについて放射性物質が検出されなければいいのじゃないかと思っていましたがこの方のブログを読んでそんな単純な問題ではないのだと考えさせられました。
吸うのがいちばん危険です 瓦礫問題について
テーマ:原発問題
それよりも、口や鼻から入ってきて、体内に長く留まるものに気をつける必要があるんです。特に肺に入ってくるもの。
食べ物から胃に入ってくるものは、まだ外に出やすいですが、肺に侵入したものは、なかなか出てくれません。これは、放射性物質だけでなく、アスベスト、重金属類、農薬類等にも同じことが言えます。
肺の表面積はテニスコート一面分あるといいます。
つまり、ものすごい量の異物をその広い表面で受け止めるということです。
車のエアフィルタと同じですね。
チェルノブイリから100km以上離れた町を走っていた自動車のフィルタには、恐ろしい量の放射性物質が付着していたそうです。
空間線量がそれほど高くないから、もう戻っても大丈夫だと思っていたら大間違いです。
あれほどの爆発をおこし、大量の放射能をばらまき、今もまだ空気中や海洋に垂れ流している状態です。それらが風に舞い、口や鼻から入ってくるんです。
さて、前置きはここまで。
ここからは瓦礫問題です。
実はこれも上に書いたことと密接に関係しています。
瓦礫を全国にばらまく計画が着々と勝手に進められています。
多分、沖縄にも来ます。
たとえ、放射能が含まれてなかったとしても、あんな大量でぐちゃぐちゃに混じり合っている瓦礫を、細かい分別なんて絶対に出来るわけありません。作業員が手で「これは燃やしていいゴミ、これはアスベスト、これは六価クロムが含まれている、これはPCB(ダイオキシン)が含まれている…」などと分けていたら、0.1トンを分別するだけでその人の一日の作業は終わってしまうでしょう。
所詮、無理なんです。だから、燃やしてはいけないんです。
煙突からは、フィルターの荒い隙間をくぐって、ダイオキシンなども空中にまき散らされるでしょう。
ダイオキシンは、あの悪名高い枯れ葉剤です。ベトナム戦争時に、ベトちゃんドクちゃんのような奇形児がいっぱい生まれたのは、米軍が森林に潜むゲリラをいぶしだすために蒔いた、この猛毒物質のせいです。これは戦時中、沖縄のやんばる地方(北の方)で米軍がテストしていたこともありますし、余ったものをドラム缶にいれて埋めてあるという話もあります。ドラム缶が腐食して地中に溶け出したら….沖縄の水源はアウトですよね。いやはや恐ろしいことです。
浮遊粉塵のアスベストは、古い建物には多く使われているものです。地震と津波で倒壊した家屋の天井や壁などに使われていて、それが全国に運ばれて、粉砕する際、焼却する際に、空中にまき散らされて、周辺の住民の肺の中に取り込まれていくんです。肺がんの危険因子として、今は製造・使用を禁止されてます。
六価クロムという、金属メッキなどに使われる物質も、肺がんに至らしめる危険物です。長期間の摂取は肝臓障害・貧血・大腸癌・胃癌・皮膚炎・腫瘍のなどの原因になります。高沸点重金属化合物なのですが、焼却炉はとても高温です。ここで六価クロムをメッキされたものなどが焼かれた場合、気化してしまいます。
これらが含まれているものを、現場の作業員がいちいち分別できると思いますか?
だから、瓦礫の移動と焼却には賛成できないのです。
更に、遠方に運ぶための無駄な燃料の浪費。
地方にばらまく補助金名目の国民の税金。1トンあたり7万円弱だと聞きました。
こんなバカな話ってあるんでしょうか。
そんな金があるなら、被災地で困っている人たちに分けてあげてほしい。
被災地で瓦礫を焼かずに埋め立てるなどの作業を行なえば、雇用促進にもつながり、補助金で生活保護も充実させられます。
ばらまかれて得するのは、議員の地縁にあたる業者と、利権を貪る行政の悪党だけです。
沖縄でもいくつかの市が手を挙げています。
市があげているのではなく、地元業者が地縁にいる議員たちが、利権目当てに手を挙げているんです。
沖縄の美しい海や空が汚れてしまったら、観光業は下り坂になってしまいます。
ある沖縄選出の衆議院議員(し○じみ○お)は、更に沖縄に大規模石油精製基地を作ったり、そのために南部に鉄道を敷いたりしようと目論んでいます。なぜなら、その議員は沖縄の大手ゼネコンの元副社長で、兄が現社長だからです。庶民には「沖縄人の所得は全国一低い。これを日本一に上げる為につくろうじゃないか」と騙しています。自分とその縁故企業が儲かるだけですから。
で、自然が破壊されたら、観光客にとっての沖縄の魅力って何ですか?
きれいな海と空を保てば、今は600万人(年間)の観光客が1000万人にも増えるでしょう。そうすれば、お土産屋さんだけでなく、ホテル、タクシー、飲食店、旅行代理店なども潤います。自然という魅力があるから、移住者も多いのです。移住者が増えれば、小さな不動産屋さんも地元の大工さんたちも儲かります。まさに庶民にダイレクトにおちてくるお金なのです。
目先のお金(庶民に落ちてこない補助金)のために、沖縄の未来を失ってしまってはいけません。
どうせ補助金なんて、無駄な施設(例えば小さな町に誰も使わない大きくて無駄なコンサートホールや温泉施設など)に消えていくだけです。
ぼくが以前住んでいた埼玉の狭山市は人口15万人の小さな町でしたが、市役所はなんと9階建て。人口100万人の新宿区役所よりもでかくて立派な建物でした。おまけに1400人も入るコンサート施設もありました。年中からっぽでしたが(笑)。これは入間基地の補助金やら地元企業(大日本製紙やホンダ)からの税収を市民に還元せずに、無駄に遣ってしまった悪例です。そんな風になってもらいたくありません。
ぼくは沖縄に骨をうずめるつもりでいます。
宮田家のお墓はないので、骨は海に蒔いてもらいたいと思っています。
そう、放射能やダイオキシンで汚染されてない海に…。