最近日本でも話題になっている韓国の伝統茶、「とうもろこしひげ茶」をご存知でしょうか。

 韓国では家庭で飲まれ、古くから食事と共に飲まれてきましたが、最近ではペットボトルに入った「コーンシルクティー」として、とても人気があり生活に密着してるお茶なのだそうです。

医食同源を基本とする韓国において、お茶も健康効果の高いものが多く、このお茶には肝機能・腎機能強化・むくみ解消・心臓病・慢性腎炎・胆石の予防と改善・血圧抑制・疲労回復・滋養強壮・利尿作用・止血・糖尿病・便秘など・・・の効果があります。

 とうもろこしひげは特に中年や老年に良く、利尿効果や他にも血圧を下げる作用をしながら前立腺肥大症の治療にも効果的です。
 というのも、とうもろこしの「ひげ」の部分は「南蛮毛」といい、中国では昔から漢方薬として、また、欧米でも「コーン・シルク」と呼ばれ、身近な民間薬として古くから利用されてきました。中国政府発行の薬典『中華人民共和国葯典』には、南蛮毛は利尿薬、利胆薬としてのほか、腎臓病、肝炎、脚気、糖尿痛などの治療薬としても有効であると記されています。
 なかでも特に期待できるのが、利尿効果です。実際、南蛮毛を煎じた「とうもろこしひげ茶」を飲むと、人によってはその日から尿量が増す効果があらわれます。更に、「胃腸の調子がよくなった」「便秘が解消した」など、便通をよくする効果も実感できるようです。
 
 南蛮毛は、漢方ではもともと、体にたまった毒を出す生薬として用いられてきました。腎臓の働きを活発にして利尿を促進させたり、肝臓の解毒効果を高めたり、汚れた血液を浄化したりと、さまざまな働きの相互作用によって、体の毒を外へ追い出すと考えられてきました。ですので、胃腸の働きが活発になって便の出がよくなるというのは、よく解りますね。
 
 「とうもろこしひげ茶」は韓国食品販売店やネット通販などで購入できますし、とうもろこしを食べるときに捨てていた毛を集めてよく洗い、天日干しにして使うのもおすすめのようです。それを煎じてお茶にしたり、スープのダシとして使うなど、「とうもろこしひげ」を上手に活用してみるのもいいかもしれません。このような魔法のようなお茶は、是非とも試してみる価値があるのではないでしょうか。
アルフィックス日報より

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