新年度が始まって1ヵ月が過ぎようとしていますが、うららかな過ごしやすい
気候で、一見すると病気とは無縁に感じるこの時期、健康に気をつけるべき点が
いくつもあるということをご存じでしょうか?この時期は、新しい環境が訪れが
ちな季節です。気持ちが充実しているためにあまり顕著に意識しないかもしれま
せんが、これまでとは勝手の違う慣れない環境に身を置いているうちに、おのず
とストレスを溜めてしまうケースもあります。そのストレスが蓄積されると、そ
の反動で鬱な気分を伴う「五月病」に陥りやすくなります。この時のストレスは
今のうちに、正面から向き合っておくことが大切です。

 また春は、「三寒四温」の季節で、花冷えや寒の戻りなど、4月の冷え込みを表
した言葉通りです。人間の身体は移り気な気温に対応しようと頑張りますが、そ
の時に活躍するのが自律神経系です。自律神経は心のバランスをつかさどる機能
も持ち合わせていますが、そちらに手が回らなくなって、不安感やイライラ、憂
鬱な気分に陥りがちとなってしまうのです。また、「春眠暁を覚えず」と言われる
ように、春は眠気を感じやすくなる季節。これも、自律神経の乱れが影響してい
ると言われています。

 そんなストレス対策において最も簡単かつ効果が期待できるのが、「深呼吸」。
深呼吸を最後にしたのはいつですか?普段の暮らしでは中々やらないという方が
ほとんどだと思います。深呼吸は、自律神経のうちの副交感神経の働きを促しま
す。いわゆる“戦闘モード”といえる交感神経が優位な状態から、リラックスをつ
かさどる副交感神経に移行させてくれるきっかけになります。そしてもうひとつ
大事なのは「ストレスを意識する」こと。一見すると逆効果に思えるかもしれま
せんが、どんなことがあり、どんな気持ちを抱いたのかを冷静に把握し、見つめ
直すことが大切だと言われています。また、この季節の旬の食べ物を積極的に摂
り、それによって体温を調節できることも、知っておいて損はありません。「地
産地消」という言葉を良く耳にしますが、地域で作られた農作物や水産物をその
地域で消費することで、それが結果的に健康にもエコにもつながっていきます。

 ゴールデンウィークが始まり、それが終わると梅雨の季節に入ります。今の時
期にしっかりとストレスを解消して、日々健康で過ごしていきたいものですね。

アルフィックス日報より

歯科・松村クリニック