過ごしやすい気候になってきましたね。日が昇るのも早く、爽やかな朝が心地良い今日この頃です。早起きは三文の得という言葉もあるように、早起きは昔から良いとされているのは周知のことと思います。また、成功者と呼ばれる人には早起きの人が多く、経営者が午前7時に出社する会社は倒産する割合が低く、さらに午前6時半に出社する会社はさらに倒産する割合が低いという統計もあるそうです。(私も7時には医院へきているのですが・・・)

 そんな中、最近、この爽やかな朝の時間に活動する「朝活」が注目を集めています。出勤前の朝の時間にアクティブに活動するのです。(ここでは、出勤してから始業時間までの活動は朝活には該当しないものとします。)中でも、稽古事やレッスンに通ったり、セミナーに通ったりと、お金を使った活動をする人が増えているそうで、それに合わせ早朝からお店を開けたり、レッスンの時間を設けたりする企業が増えているようです。英会話やヨガ教室からスキルアップセミナーや司法書士事務所、朝大学なるものまでとそのジャンルも様々です。朝4・5時台など早くに起床し、こういった活動をする人のことをヨジラーやゴジラーと呼ぶ愛称まで浸透しています。

 そこで興味深いのが、朝活でお金を使った活動をしている人の割合がまだ少ないということです。早朝ジョギングや読書を行うなど、「朝早く起きて活動する」というのは以前から行っていると言う方は少なくないと思われます。また、読書も、書物を買うという意味では消費活動に分類することもできます。しかし、フィットネスクラブや習い事、ましてやセミナーなるものに出掛けるなどしっかりと決まった時間が取られるものとなるとどうでしょうか。このような調査結果があります。20~39歳の会社員(パート・アルバイト除く)1000人に対して行われたある調査によると、朝活を現在行っている人は4割いる中で、その内容を複数回答可で尋ねたところ、最も多いもので、メールチェックや仕事の準備をする人が約半数、そのほか、ネットや新聞でニュースをチェックしたりする人もそれぞれ約40%という結果だったそうです。それに比べ、ジムやお稽古事などに通っている人はわずか1%にも満たないことがわかったのです。

 朝一番は脳が最も活発に働く時間のため、記憶力や思考力も高まり、何をするにも効率的と言われています。実際朝活をしている人も、「時間を有効に使えるようになった」、「生活のリズムが整った」、「仕事がはかどるようになった」、「遅刻をしないようになった」などと多くの利点を挙げています。にも関わらず6割もの人が未だ朝活をしておらず、また、朝活を行っている人の中でしっかりお金を使うようなことをしている人はわずか1%に留まっています。朝一番のゴールデンタイム、新しい需要の生まれる大市場となるかもしれませんね。

アルフィックス日報より

歯科・松村クリニック